週末 板材刳り貫き作業&映画鑑賞

今日も朝から工房に篭って、昨日に引き続いて板材刳り貫き作業を継続しました。昨日から取り組んでいた1点目を午前中に終え、午後から2点目に取り掛かりました。2点目は3分の1くらい刳り貫き作業が進んだところで、今日は作業終了となりました。屏風は6点あるので、来月の制作目標は刳り貫き作業完了にしたいと思っています。制作工程が遅れるのは承知の上で、これは仕方ないことと受け入れることにしました。作業は2日目に入ったので、慣れて手際もよくなってきました。昨日は作業を始めて焦りを感じたのでしたが、作業の進み具合が分かってくると、手間暇かかって大変なところはあるけれども、不安はなくなりました。朝から夕方まで木材に向き合う仕事は、私の性に合っているように思えます。今日は基礎デッサンを学ぶ高校生が工房に来ていました。彼女も私と同じ坦々と作業を進める性格で、毎週決まった時間に来てデッサンをしています。瞬時の冴えはないものの着実な積み重ねがあって、デッサンは徐々に上達してきました。地道で地味なところも私に似た教え子だなぁと思います。彼女だけではなく工房に出入りしているスタッフたちは、全員が努力家でひたむきに頑張っている人たちであることは確かです。夕方、高校生を家の近くまで車で送った後、私は常連になっている横浜市中区にあるミニシアターに映画「台湾、街かどの人形劇」を観に行きました。家内が演奏で時間がなかったため、今日は私一人で出かけました。映画「台湾、街かどの人形劇」は以前予告を見て、これは是非観てみようと思ったのでした。日本にもユネスコ無形文化遺産になった人形浄瑠璃文楽がありますが、台湾の布袋戯は庶民的な人形劇で、このような伝統芸能はどのように守られているのか、どんな人たちが継承しているのか、一度味わって見たいと思っていました。これは人間国宝・陳錫煌の10年を追った記録であるとともに、彼の父との葛藤を描いたドキュメンタリーでした。詳しい感想は後日に回しますが、彼の人形師としての芸を映像に残して次代に繋ぐ貴重なものでもあったと感じました。

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