週末 梅満開の工房にて
2018年 2月 25日 日曜日
朝から工房に出かけ、窓のカーテンを開けると、満開の梅の花が眼に飛び込んできました。工房に来ていた多摩美の助手2人も暫し梅の花に見惚れていました。梅の木は亡父が畑の境に列を作って植えておいたもので、当時父は造園業を営んでいたので梅の木は売り物でした。このところすっかり幹が太くなって、毎年見事な花を咲かせるのです。しかも1本ではなく植えた当時のままなので、まさに工房には梅並木があると言っても過言ではなく、これをを鑑賞するのは壮観です。野鳥が時々やってきていました。梅の花は日本画の題材になるなぁと思いつつ、私を含めて工房には日本画を専攻する者が一人もいず、ただ私たちは眺めているだけでした。工房は亡父の植木畑に建っているので、これから木々に花が咲き乱れ、柑橘類が実ります。私はまだ周囲の環境を愛でる余裕が無く、工房の中でひたすら陶土に挑むだけですが、温かくなったら野外工房に椅子を持ち出して休憩するのもいいなぁと思います。今日は大きな陶彫成形をやりました。助手2人もそれぞれの課題に夢中で取り組んでいました。3人でゾーン状態、心理学で言うフローに入っていたようで、気がつくと夕方になっていました。集中力はどのくらい持続するものなのでしょうか。朝から夕方までとはいかないにしても、工房ではかなり長く集中力が持続しているような気がします。一緒に作業している者がいるため、これも心理学で言う社会的促進が働くのかもしれません。ふと我に返ると、半端のない疲労に襲われます。手の水分も脂分も陶土に取られてガサガサです。精神的には充たされますが、身体がしんどくて自宅のソファに倒れこんでしまいます。また来週頑張ります。