連なる壁のイメージ
2011年 2月 21日 月曜日
「壁体彫刻」というコトバに誘発されて、壁が連なって空間を遮っているイメージが浮かんでいます。壁は一枚板ではなく、部分同士を連結したものであり、何か得体の知れない刻印がされています。それはメカニックな浮き彫りで、風雨に晒され摩滅している箇所もあります。頭にぼんやり浮かんだ形象のメモですが、それは壁というより空間をあらゆる角度で遮る「何か」と言った方がいいようなものです。こうしたイメージはどこからやってくるのでしょう。過去脳裏にすり込まれた「何か」が、ある日突然やってくるように思えます。連なる壁をイメージした時、「赤壁」や「街灯A・B」という、かつて作った作品が思い浮かんできました。連なる壁は、あるいはかつて作った作品の発展形として現れたものかもしれません。イメージを具体化するためには、いくつもの工程を経なければならず、作品になるのはずっと先になる可能性があります。自分の場合は技法上の問題をクリアして、ようやくイメージが固まってくるのです。
関連する投稿
- ギャラリー「構築~瓦礫~」アップ ホームページのギャラリーに2010年制作の「構築~瓦礫~」をアップしました。ギャラリーやRECORDにアップしてある作品に関する解説は一切避けて、同じ発想のもとで作ったコトバを添えています。カタチと […]
- RECORD1月のテーマ RECORDとは、ポストカード大の平面作品を一日1点ずつ作り上げていく総称です。自分に課して5年目を迎えています。10年続ければ3650点の作品が手許に残ります。1万点以上になるのに30年かかります […]
- 日常から生み出されるモノ 朝が来て目覚め、夜に床に就く日常の繰り返しに、ふと我に返って考えることがあります。自分は創作活動をやっていて、自分の生きた証を残してきました。振り返れば毎年制作している作品に、その時の自分の思考や心 […]
- 2013年 HPによる総括 2013年の大晦日を迎えました。今年はどんな1年間だったろうと振り返ってみると、自分にとって幸福と思える素敵な1年間だったと思っています。まず、自分を含めて家族が健康に過ごせたこと、周囲に大きな事故 […]
- トレーニングに関する雑感 スポーツにはトレーニングがつきものですが、創作行為や物事の発想にもトレーニングが必要だと感じます。創作における日々のトレーニングは、イメージ力を高めると確信しています。私の場合のトレーニングはREC […]
Tags: イメージ, カタチ, コトバ, 作品, 創作
The entry '連なる壁のイメージ' was posted
on 2月 21st, 2011
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.