木彫から陶彫へ

今週末から木彫ではなく陶彫をやっています。木槌や鑿を棚に仕舞いこみ、陶芸道具を作業台に並べています。仕事の質はまるで異なりますが、自分にとって木彫と陶彫は両輪として考えたい素材なのです。京都の陶芸家河井寛次郎も木彫によるオブジェのようなお面を制作していますが、どちらも日本の風土にあった素材で、双方に魅力を感じてしまいます。今日から陶彫へ作業が移行して、土いじりが始まりました。新作は、壁の上に住居のような陶彫作品が連なる集合彫刻をイメージしていて、壁の部分は砂マチエールでやろうと決めています。照明を仕込む予定です。かつて作った「街灯」の発展した形態です。2ヶ月ほどの制作期間でやろうと思っています。木彫から陶彫へ、双方が自分の中で影響しあっていけたらいいのですが…。

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