義母の最期を看取る

家内の母が86年の人生を終えました。義母は奄美大島の出身で、奄美の豊かな自然のことや人とのつき合いをよく話してくれました。奄美にはもう直系の親戚もいないのですが、義母が生きているうちに自分たちも奄美に行って、話のキャッチボールをしたかったと思いました。義母の旧姓は「量」といいます。奄美の「ナベカナ伝説」という昔から伝わる話に量一族が登場しているそうで、そんな伝承文化に興味を持ちました。奄美といえば、日本画家田中一村が最期の創作生活を送ったところです。自分も義母の思い出話を聞いて、当地で彫刻をやってみたいと思ったことがあります。沖縄には陶芸がありますが、奄美大島はどうなのか、木彫はできそうか等々まだ下見をしていないのに頭だけが先行してしまいます。話を戻しますが、昨年の同じ時期に父を失い、今回は義母。自分がそんな年回りになったことをつくづく思い知らされるこの頃です。

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