「聖別の芸術」を読み始める
2017年 5月 9日 火曜日
「聖別の芸術」(柴辻政彦・米澤有恒著 淡交社)を読み始めました。前に同じシリーズの「芸術の摂理」を読んでいて、とても刺激を受けたので、今回も気分が高揚しています。どうやら本著「聖別の芸術」は「冒険する造形作家たち」の姉妹編として出版されたもののようで、私は新しく刊行されたものから時代を遡って読み進んでいることが判りました。まず「聖別」とは何か、これは冒頭に説明があるので、じっくり読み込んでいきたいと思います。次に副題の「わが道を行く造形作家たち」に注目しました。本著で取り上げられている作家で、私が最も興味を持ったのが彫刻家土谷武氏と伊藤公象氏です。故人になった土谷氏とは学生時代に一度お会いする機会がありましたが、こちらから話しかけはしなかったので、外見だけ見たという感じでしょうか。飄々とした雰囲気を察しました。伊藤氏の陶彫による作品を東京や茨城県笠間の美術館で見たことがあり、同じ陶彫をやっている自分は興味津々です。本著でも自分はやはり立体の作家に興味関心が動いてしまいます。自分が知っている作家以外でも面白そうな作家がいて、評論を楽しみにしていますが、実際の作品に触れてみたいと思っています。最近は読書には時間がかかり、本著も長い間鞄に入れて持ち歩くことになりそうです。
関連する投稿
- 「中空の彫刻」読後感 「中空の彫刻」(廣田治子著 […]
- 陶彫の出発点を考える 「知的な手による生命の表現によって、まさしく陶芸を彫刻の高みに引き上げることができると同時に、陶芸の素材によって彫刻を刷新することができるというのがゴーギャンの主張であった。」これは現在読んでいる「 […]
- 創作一本の4月制作目標 基本的に毎日制作が可能な4月からの制作目標を、例年の慣習に従って立てていきたいと思います。毎日制作できるとなれば陶彫部品を集合させる新作は完成できるのではないかと思っています。今年7月に開催するギャ […]
- 外出自粛の4月を振り返る 今日で4月が終わります。今月は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、首都圏の外出自粛から全国的な規模による緊急事態宣言に移行した1ヶ月になりました。職場も在宅勤務が始まり、年度初めに恒例として行われ […]
- コロナ禍の6月を振り返る 職場が少しずつ正常を取り戻していく中で、やはりコロナ禍の影響はまだ残っています。今月は職場関連の会議が漸く可能になり、外会議も増えてきました。人と人とが顔を合わせて話し合う大切さを改めて感じた1ヶ月 […]
Tags: 彫刻, 書籍, 陶彫
The entry '「聖別の芸術」を読み始める' was posted
on 5月 9th, 2017
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.