義母の最期を看取る

家内の母が86年の人生を終えました。義母は奄美大島の出身で、奄美の豊かな自然のことや人とのつき合いをよく話してくれました。奄美にはもう直系の親戚もいないのですが、義母が生きているうちに自分たちも奄美に行って、話のキャッチボールをしたかったと思いました。義母の旧姓は「量」といいます。奄美の「ナベカナ伝説」という昔から伝わる話に量一族が登場しているそうで、そんな伝承文化に興味を持ちました。奄美といえば、日本画家田中一村が最期の創作生活を送ったところです。自分も義母の思い出話を聞いて、当地で彫刻をやってみたいと思ったことがあります。沖縄には陶芸がありますが、奄美大島はどうなのか、木彫はできそうか等々まだ下見をしていないのに頭だけが先行してしまいます。話を戻しますが、昨年の同じ時期に父を失い、今回は義母。自分がそんな年回りになったことをつくづく思い知らされるこの頃です。

関連する投稿

  • 「至福」ベン・シャーン
    画面の下半分には麦穂がたわわに実っている様子が描かれ、農夫がそれを眺めながら一人佇んでいる絵があります。アメリカ人画家ベン・シャーンによる「至福」という題名のついた絵です。「至福」はテンペラの他に同じテーマによるデッサン...
  • 「クレーの日記」再読開始
    このところ書店で新しい書物を買うことはせず、自宅の書棚に眠っている数々の書物を取り出して再読することにしています。その中にはもう既に書店で売られていないものもあって、今となっては貴重な本があるかもしれません。今日から読み...
  • 「ゴーギャン オヴィリ 一野蛮人の記録」の読後感
    昨年暮れから通勤鞄に入っている「ゴーギャン オヴィリ 一野蛮人の記録」(ゴーギャン著 岡谷公二訳 みすず書房)をやっと読み終えました。ずいぶん長く携帯していた書籍です。当時フランス領だったタヒチを初めとする島々で、彼の地...
  • 葉山館の「ベン・シャーン展」
    昨日、「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」展を見に神奈川県立近代美術館葉山館に行ってきました。ベン・シャーンはアメリカの下町やそこで生きる人々を丹念に描き、それによって社会的な背景までも炙り出した画家です。自...
  • ベルナール・ビュフェ美術館
    日曜日に相原工房スタッフの遠足として出かけたベルナール・ビュフェ美術館は、小高い丘に建つ瀟洒な建物で周囲には木々があって素晴らしいところにあります。ビュフェは若くして世に出た画家で、灰色がかった色彩とそこに佇む細い人物が...

Comments are closed.