デッサンを学んだ後に…
2008年 4月 11日 金曜日
デッサンは全体と部分の関わりやバランスを身につける方法として優れた効果があります。実際のデッサンには木炭、鉛筆、ペン、絵の具等を使った様々な技法があります。形態の取り方や陰影のつけ方には、ある程度の訓練が必要になりますが、デッサンはモノの構造を見たり、外界を観察する上で大変役に立ちます。自分のイメージや思考を相手に伝達する手段としてもデッサンは有効です。バランスが掴めるようになると、次のステップとして敢えてバランスを崩しはじめる作家がいます。全てにおいて整った世界は退屈を覚えるのです。その崩し方によって表現性が高まり、モノの真髄が抽出されてきます。否、崩すのではなく真髄を見極めようとして、従来のデッサンを超えた表現に達するといった方がふさわしいのかもしれません。始まりはデッサンを学んだ後に、いかに自分になれるか、自分を知るかを学び始めることだと思います。 Yutaka Aihara.com
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