代休 床置き作品の全体構成
2015年 5月 12日 火曜日
今日は関西出張の代休2日目になります。朝から工房に行って、昨日完成した「発掘~群塔~」屏風部分を確認しました。まだ焼成が終わっていない陶彫部品が3つありますが、木彫は接着まで終わりました。僅かな隙間はパテで修整して、今月終わりにある塗装に備えます。そこで今日は屏風の前に点在させる床置きの木彫に取り掛かりました。床に置く陶彫部品は13個あります。いずれも背が高く先端を尖らせたカタチを作りました。ひとつの塔を上下に分けて窯入れし、上下をボルトナットで接合するカタチです。その配置を考える上で、木彫部分を併用しようと思っているのです。木彫した面をを床全面に置くことは初めからやめようと思っています。木彫面を少なくすることで広がりを持たせようと意図したいからです。ちょうど大地が洪水にあって、所々突起している面が僅かに見えているイメージです。そこに突き出た群塔の荒廃した風景。あまり仔細にイメージを説明するのは無粋なので、このくらいにしておきますが、その木彫の全体構成に今日は神経を使いました。木材にデッサンを書いては消して、また書き加える繰り返しに嫌気がさしてきたこともありました。いっそのこと木彫が無くてもいいのではないかとも思いました。何とか妥協できるところを探して全体構成をまとめましたが、実際に彫り進んでみないと分からないというのが実感です。あとは時間との闘いになりますが、木彫部分を最小にしてみたいので、時間がきたらそこで終了という制作姿勢をとりたいと思います。今日は昨日より元気に動けました。ただ前述した通り床置きの木彫がしっくりいかない未解決な気分が残ってしまいました。
関連する投稿
- 遅々として進まぬ荒彫り 三連休の中日です。朝から工房に篭って木彫の荒彫りをやっていました。なかなかイメージ通りにならず、何度も木材に鉛筆で線を書き込んでは消していました。蔓のような木の根のようなモノが蛇行して這っていく状況 […]
- 「瓦礫A」荒彫り終了 昨年のブログを読むと、「起源」の柱の彫りの進み具合のことをよく書いています。ブログはもちろん万人に公開しているものですが、自分の制作工程のメモとして活用していて、現在の作品の進み具合をリアルタイムで […]
- 木彫・陶彫 2つの工程 今日から三連休で工房に籠もって制作三昧の予定です。木彫は荒彫りを進めています。陶彫は石膏型を作ってから成形する作業に移ります。木彫は鋸を挽き、鑿を振るって大まかにカタチを彫り上げていきます。今日もボ […]
- 週末 木彫に捧げる時間 新作の木彫を始めています。今日一日は木彫を精一杯やりました。まだ荒彫りですが、彫り跡の美しさを感じながら、木との対話を楽しんでいます。作品はまず構想があって、その具現化に取り組むのですが、部分を作っ […]
- 週末 木彫の荒彫り 昨日から「発掘~地殻~」の木彫を始めています。幅広の鑿を使って木材の面取りをしました。まだ1点目も出来上がらずに夕方になってしまい、鑿と木槌を置きました。思っていたより時間がかかります。どうしていこ […]
Tags: イメージ, カタチ, 工房, 木彫, 木材, 陶彫
The entry '代休 床置き作品の全体構成' was posted
on 5月 12th, 2015
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.