酷暑の8月を振り返る

8月の最終日になりました。今年は梅雨の長雨から一転して気温が上昇する酷暑となり、今月は35度を超える日が続きました。8月は例年夏季休暇を取得して旅行に出るのが私の定番でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で遠方への旅行は控えて、日帰りで首都圏だけを周遊することにしたので、なかなか気分転換が図れない8月だったなぁと振り返っています。週末は工房に行って新作に挑みましたが、空調のない工房に長く留まれず、予定の半分くらいしか制作が進みませんでした。その分自宅でRECORD制作に励み、下書きの山積みはだいぶ減少してきました。まず、新作陶彫の成果としては6点の成形が終わり、そのうち4点が彫り込み加飾を終えて乾燥を待っているところです。涼しくなれば陶彫制作に拍車をかけたいと思っています。RECORDは山積み解消とまではいかないにしても、自分なりに頑張ってきました。私は生真面目な性格上、どんな作品に対しても気楽に描けないタイプで、RECORDも1点1点に思いを寄せて、しっかり描き込んでしまうのです。日々の制作が重く感じるのは、私自身のせいです。鑑賞は「スーパークローン文化財展」(そごう美術館)、「きたれ、バウハウス」展(東京ステーションギャラリー)、「深堀隆介展」(そごう8階)、「國領經郎展」(茅ヶ崎美術館)、その他として「江戸東京たてもの園」内の「前川國男邸」、フランク・ロイド・ライト設計による「自由学園明日館」(池袋)に行ってきました。1ヶ月の鑑賞としては多いのではないかと思っています。読書では「石を聴く」と「形式論理学と超越論的論理学」を交互に読んでいて、彫刻家イサム・ノグチと現象学者エトムント・フッサールが、現在の私の関心を惹く2人の偉人になっています。これは継続して読んでいくつもりです。

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