個展の初日を迎え…

今日から東京銀座のギャラリーせいほうにおいて、私の15回目の個展が始まっています。例年なら初日は必ずギャラリーに行って、私は鑑賞に来てくださる方々を迎えていました。ちょうど海の日が月曜日にあり、職場の勤務を要しない日だったので都合がよかったのですが、今回は勝手が違います。海の日は木曜日、スポーツの日が金曜日にあるため、会期中の後半はギャラリーにいることが出来るのですが、初日はギャラリーにお任せする日になってしまい、申し訳ないなぁと思っています。これは東京オリンピック・パラリンピックの予定があったため、こうした措置が取られたのでしょう。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、今回の個展は鑑賞者が少ないだろうと見積もっています。不要不急の用事以外東京には近づかないことをマスコミ等で言っているためで、昨日の銀座も例年より人が少なかったように思います。それでも個展を継続して開催する意義があると、私は再三NOTE(ブログ)で言ってきました。個展をやらせてもらえる以上、毎年全力投球の作品を持ってきています。それでも新作の課題は見えていて、完成作品に充分満足をすることが出来ません。それは失敗とは言えず、ほぼイメージ通りなのですが、自分が求めているものに対し、新作がその結果を網羅しているとは言えないのです。不満で不安定な気持ちになるからこそ、新しい作品に立ち向かう力が湧いてくると言えるでしょう。思索は留まることはないと私は考えていて、その具現化もそうした思索に伴って発展していくものだと思っています。私の場合、突飛なアイディアは生じません。自分が現行の作品を進めていく中で、順を追ってアイディアが出てきます。個展での発表はその途中経過を報告するもので、おそらく結果ではないと思っています。今回の個展も継続する思索を一部切り取ったものを作品として発表したに過ぎないと考えています。充分にコロナ渦の自己防衛をした上で、ご高覧いただければ幸いです。

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