砂マチエール大量搬入
2020年 3月 13日 金曜日
今日、東京神田の文房堂から砂マチエール200mlを18本、硬化剤200mlを30本、合計48本が職場に届きました。自宅は不在にしていることが多いので職場に搬入してもらいました。今日は家内が自宅にいたようですが、職場の方が分かり易いこともあって、外商部の女性社員に伝えてあったのでした。文房堂の砂マチエールは私が陶彫作品でデビューして以来、ずっと愛用しています。砂マチエールも各社のものを使用しましたが、私の作品に合うのは文房堂の砂マチエール(マリーン)かなぁと思っています。東京神田の文房堂は、明治時代からある老舗の画材店で、大学生の頃より利用していました。初めは銅版画をやっている先輩に連れて行ってもらった記憶があります。版画用具の充実さでは他に類を見ないので、版画に興味のある私は今後も文房堂を利用するでしょう。砂マチエールは陶彫作品との相性が良く、砂に油絵の具を浸みこませると陶肌に近くなり、殺伐とした雰囲気を表現するのに最適です。砂マチエールを貼り付け、油絵の具で塗装した画面は、私は平面でありながら立体として意識しています。画面を作っている際に色彩を考えることがあり、そんな意味では絵画性にも拘っていますが、筆による描写はせず、油絵の具を画面に垂らしたり、無作為に散らしたりしています。アメリカ人芸術家J・ポロックのアクションペインティングのような按配ですが、荒廃し風化した世界を具現化するためにやっているのです。毎年のように砂マチエールを使って作品をつくっているので、工房の棚には砂マチエール専用の籠があって、在庫が少なくなると文房堂に注文をしているのです。予定では明日は砂マチエールを貼る作業をやります。明日は頑張ろうと思います。
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Tags: 作品, 版画, 芸術家, 陶彫
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on 3月 13th, 2020
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