夏季休暇③ 姫路城&大阪の美術館へ

5日間の夏季休暇のうち、先月末に2日間の夏季休暇を取得し、残った3日間を今日から取得します。今日は朝早く東海道新幹線に乗って姫路にやってきました。私は20数年前に職場の旅行で姫路城を見に来たことがあります。まだ修復前だったのですが、それでも美しい景観だったのを覚えています。家内はまだ姫路城を見たことがないと言うので、私たちは白鷺城と称され、威風堂々とした威厳のある姫路城を久しぶりに訪れたのでした。台風10号の接近にも関わらず、今日は入道雲がぽっかり浮かんだ夏空で、汗が滴り落ちる炎暑の中、螺旋式縄張りの城郭を歩き回りました。天守閣に辿り着くまでには迷路のような道があり、また城内は幾つもの急勾配な階段があって、私たちが高齢になって足に自信がなくなったら登れるものではないと思いました。この木造の階段しかないという状況は、姫路城が建て替えることがなく現在まで残されていて、他の大きな城のように近代的な鉄筋が入っていたり、エレベーターが設置されていないことが保存状態を示す証拠になっているのです。内部には鉄砲狭間や石落としが各所に作られていて、美しい景観だけではなく、要塞としての機能も充分備えていることにも驚きました。永祿四年以降さまざまな時代の武将たちが入れ替わり住みついた名城を、今日は隅々まで歩いて堪能しましたが、建築的にはもう少し書いてみたいこともあり、別稿を起こそうかと思っています。夕方になり、新幹線でホテルのある新大阪までやってきました。大阪の天王寺にあるあべのハルカス美術館で「ギュスターヴ・モロー展」を開催していることをネットで知り、早速行ってみました。「ギュスターヴ・モロー展」は東京汐留のミュージアムで開催されていたのを見落として残念と思っていたので、これはラッキーでした。フランスの象徴主義の第一人者であったモローは、聖書や神話をテーマに多くの絵画を残した画家です。私はモローの人間性にも興味があって、その独特な世界観と相俟って魅力を感じてしまう一人です。展覧会の詳しい感想は後日改めたいと思います。展覧会場を出た後、地下鉄御堂筋線でなんばまでやってきました。道頓堀は大変な賑わいで、レストランを探すのに苦労しましたが、法善寺横丁から少し路地を入ったところで古い串揚げの店を見つけて夕食にしました。今日は真昼間に姫路城を歩き回った疲れが出て、ホテルではぐったりしてしまいました。

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