叔父の追悼会
2014年 11月 2日 日曜日
三連休の中日は、3年前に他界した叔父の追悼会があるので、制作は早朝から2時間程度になりました。この三連休は制作時間が限られていて、だからこそ制作に集中して取り組まなければならず、出来る範囲の中で制作工程を先に進めるしかありません。亡き叔父はカント哲学者でキリスト教徒、そのため仏教で言う三回忌が今回の追悼会になったわけです。久しぶりに集まった親類縁者でしたが、終始打ち解けた雰囲気の中で、お互いの状況をじっくり話し合う良い機会になりました。実は哲学者の叔父が今も健在だったなら自分は話をしたくて仕方がないのです。叔父が亡くなった後になって、漸く自分は哲学に興味が持てて、様々な哲学者が提唱する芸術について、また死生観について考えが及ぶようになりました。これについて叔父の思索を聞いてみたいし、また学問に身を捧げるようになった叔父自身の動機をも知りたいと思うようになりました。自分の初の個展に現れた叔父は、この方向でやりなさいと創作活動の向かう先を示してくれましたが、今だったら叔父の短い投げかけに食下がり、もっと叔父からコトバを引き出すことができるだろうと考えています。やっと辿り着いた哲学のスタートライン、自分にとっては残りの生涯や創作活動に核を与えてくれる学問です。二束の草鞋生活に負けまいと走り続けて、ろくに考えもせず欲求のままに作り続けた作品に対し、漸く作りながら思考する、思考しながら作り出すことがわかってきたところです。今なら叔父は私の作品に何を感じ取ってくれるでしょうか。今日の追悼会であまりにも身近だった哲学者の存在を感じずにはいられませんでした。
関連する投稿
- 一日のルーティンを考える 学校を退職し、私は日々の出勤がなくなりました。一日中自由に過ごせる日常は、退屈と隣り合わせになるかなぁと考えていましたが、1週間以上が過ぎた今は校長職にあった時と変わらない時間の使い方をしています。 […]
- 週末 新たなテーブル彫刻の制作開始 週末になりました。今月の制作目標に従って、今日から新たなテーブル彫刻の制作を始めました。新たなテーブル彫刻として、昨年制作し7月にギャラリーで発表した「発掘~曲景~」の対を成す作品を作ろうと思ってい […]
- 12月初日に喪中はがきを出す 12月になりました。まずは今年の4月に母が他界したため、喪中はがきを出すことにしました。今日は仕事から帰ってから喪中はがきの宛名印刷を行っていました。私は例年RECORDの絵柄を利用して積極的に年賀 […]
- 週末 制作&地域の賀詞交換会 公務員管理職になってから職場のある地域の賀詞交換会に出席するようになりました。ただし、私の職場と自宅が横浜市内の同じ区にあるので、私は職場の顔と同時に地域住民として参加しています。私の住む区は横浜市 […]
- 三連休 母の通院&陶彫加飾 三連休の初日です。今日は介護施設に入居している母の通院に家内と付き合いました。施設から病院まで車椅子を押していくのが私の役目で、検査は家内が付き添ってくれました。とくに母には異常がなかったので安心し […]
Tags: 制作, 創作, 日常生活
The entry '叔父の追悼会' was posted
on 11月 2nd, 2014
and last modified on 11月 3rd, 2014 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.