上野の「バルティス展」
2014年 6月 16日 月曜日
先日、東京上野の都立美術館で開催されている「バルティス展」に行ってきました。テレビやポスターの宣伝効果があって、自分もあまり知るところがなかった巨匠の作品を一目見ようと出かけたのでした。露わなポーズをとる少女を描いた絵画や、日本人の奥さんがいることは前から知っていました。ただ20世紀のシュルレアリスムや抽象主義等の画家に比べると、自分の中での知名度は高いとは言えないのでした。今回まとまった作品を見て、バルティスは力量のある芸術家であることは間違いなく、静謐で緊張感のある画面から漂う美しさに魅了されました。危うい均衡の上に成り立つ美というフレーズをどこかで読みましたが、物憂いな少女の肢体がスラリと伸びた室内画に不思議な雰囲気がありました。晩年は奥さんをテーマにしたものがあり、日本の浮世絵に通じる構成が垣間見えました。親日家だったバルティス。実は身近な存在だったことを改めて知った展示内容でした。
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Tags: 作品, 展覧会, 散策, 画家, 芸術家
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