雛型制作に対する欲求
2012年 7月 12日 木曜日
ウィークディは公務員、週末は彫刻家として余裕のない日々を過ごしている自分ですが、時間があれば工房内の室内環境を整えたり、倉庫の効率化を図ったりしたいと願っています。さらに願うことは雛型を多く作ってみたいのです。1年1回の夏の個展のために自分は1年間かけて彫刻制作をしていて、必要に迫られれば雛型を作っていますが、これにしても時間的余裕のない中でやっているので、雛型としては見せられるものではありません。雛型制作を考えるに、これは必要に迫られて作るものではなく、実寸の制作があろうとなかろうと様々なものを数多く作って、自分のイメージの蓄積をしておきたいのです。さらにどこかで「雛型展」ができたらいいなぁと思っています。素材は細工が容易にしやすいという理由で石膏や木材や紙を考えています。建築模型のように自分が模型サイズになって、そこに入り込めたら最高です。野外の広場や緩やかな丘を想定して、そこで憩える造形をやってみたいと思います。イメージの具現化をするのに雛型は時間をかけずに作れます。そんなところが雛型に惹かれる理由です。
関連する投稿
- 夢で見た部屋 家内はよく夢を見るようで、寝起きにこんな夢を見たと自分に語る時があります。自分はほとんど夢は見ません。または朝になると忘れてしまうのかもしれません。詩人瀧口修造の文章に夢の記述をしたことが書かれてあ […]
- 週末 図録の打ち合わせ 朝から工房で制作三昧。「構築~楼閣~」の残りの陶彫部品の仕上げにかかっていました。午後、今までずっと担当していただいているカメラマンが来て、夏の個展の図録のための打ち合わせを持ちました。これでやっと […]
- 雛型の展示で思うこと 立体作品の展覧会に行くと、初めは大きな作品に目が奪われますが、じっくり見ていくうちにガラスケースに入った雛型に注目が移ります。雛型にはいろいろな謎が隠されていて、ひとつひとつ想像しながら鑑賞すること […]
- 7月末に考えたこと 今月の総括として個展の開催がありました。初めて木彫作品をギャラリーせいほうに持って行きました。4回目の個展でしたが、懐かしい方々に来ていただき、またご感想ご批評もいただきました。真摯に受け止めていき […]
- 「壁」シリーズの雛型 今年7月の個展に出品する「発掘〜赤壁〜」は4連作のうちのひとつです。4連作といっても、「発掘〜赤壁〜」だけが出来ていて、残りの3点はまだカタチにもなっていません。今日はその雛型を作りました。雛型は4 […]
Tags: イメージ, 個展, 彫刻, 雛型
The entry '雛型制作に対する欲求' was posted
on 7月 12th, 2012
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.