5月の目標について

5月になりました。風薫る清々しい季節です。工房周辺の木々は新緑に映え、作業のしやすい気候になりました。イメージも溢れてくることが期待できます。まず、今月は7月個展の準備として図録の制作があります。図録の撮影が終われば、今年の個展に関しては準備が整ったことになります。そこで今月の目標として考えられるのは、来年の作品のイメージです。既に「発掘シリーズ」再開を決めていて、「発掘~鳥瞰~」の発展形を作ろうとしています。土台になる屏風の枠は出来ています。そこに陶彫部品と木彫部品を組み合わせた架空都市を計画しているのです。まず、今月は屏風に収まる大きな陶彫部品を作ることを目標にします。凹凸を取り入れた擂り鉢型の円形構造です。以前多用していた砂マチエールを今回は大量に使用する予定です。「発掘」から「構築」にテーマが移行し、今年の「構築シリーズ」のあと、再び「発掘シリーズ」に戻すことで、ちょうど振り子のようにイメージが揺り戻されるような感じです。今月は新たな展開を求める1ヶ月になりそうです。

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