周辺にあるキリスト教
2009年 12月 8日 火曜日
自分は宗教を深く考えたことがありません。信仰する心は自分のどこかにあるのでしょうが、今は特定の宗教はありません。先祖の菩提寺は仏教浄土宗ですが、だからといって自分が仏教徒という意識も薄いのです。環境的にはキリスト教信者になってもおかしくありません。叔父の量義治はカント哲学が専門の学者ですが、内村鑑三の薫陶を受けた無教会主義を唱えるキリスト教徒です。叔父が出版したキリスト教に関する文献を読んでいますが、それは宗教と言うより哲学書のような印象をもっています。師匠の池田宗弘はキリスト教を題材に真鍮による彫刻を作っています。毎年夏にアトリエにお邪魔して、作品による刺激を受けますが、それはあくまでも彫刻としての刺激であって、キリスト教美術のそれとは違います。家内の知人にもキリスト教音楽をやっている人がいたり、自分は横浜のミッション系の高校を出身しているので、自分の周囲にはキリスト教の環境があります。滞欧生活でもロマネスクやゴシックの教会に入るのが好きでした。でも信者になろうという意志はありません。宗教とは自分にとって何でしょうか。心の拠り所をいつか求める時がくるのでしょうか。自分の周辺に何気なくあったキリスト教は、その時自分の求めに応じてくれるのでしょうか。未だわからず自然のままに過ごしていくことが今の自分には一番だと思っています。そう考えているうちは特定の宗教は要らないのかもしれません。
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on 12月 8th, 2009
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