秋分の日は美術館・画廊を散策

今日は秋分の日でした。職場は週休2日なので、連休の実感はありませんでしたが、このところ秋の気配を感じているのは確かです。今日は早朝に工房に行って、明日の陶彫成形のために大きなタタラを7枚作りました。午前10時くらいに自宅を出て、東横線都立大学駅にある画廊に向かいました。茨城県笠間近くで陶芸をやっている佐藤夫妻が個展をやっているので見に行ったのでした。奥さんの和美さんにお会いできました。このところなかなか笠間に行けないことをお詫びして、最近の佐藤陶房の新作を見せてもらいました。相変わらず土臭いモダンさがあって気持ちが良くなりました。私とは同世代なので、お互い健康に気遣ってこれからも仕事を続けていきたいものです。次に東横線から日比谷線に乗り換えて銀座に向かいました。職場に私と同じ二足の草鞋生活を送っている職員がいます。彼はモダンアート協会に属し、例年仲間とグループ展をやっているのです。会場は美術家連盟画廊でした。私は連盟に所属しているくせに事務局に顔を出したことがなく、この機会のグループ展にお邪魔するだけになっています。彼のタブローは、消去された空間がますます冴えて切れ味が良くなった印象がありました。彼も私と同世代なので、ずっと創作活動を続けて欲しいと願って止みません。次に私が向かったのは渋谷でした。Bunkamuraザ・ミュージアムで明日まで開催中の「ベルギー奇想の系譜」展を、終了間近になって慌てて見に行ったのでしたが、会場は大変混雑していました。最近になってボスやブリューゲルの人気が高まり、加えてマグリット等近現代のアーティストの作品が展示されていたので、混雑していることは分かっていました。私は奇想の芸術が好きなので満足を覚えましたが、ベルギーという国を美術史の観点から見つめたことがなかったので、地域性を含めて考えてみたいと思いました。「ベルギー奇想の系譜」展の詳しい感想は後日に改めますが、展覧会が終了した後になってしまうことをご容赦ください。帰路に蒲田で画材を購入して自宅に戻ってきました。今日は秋分の日に相応しい芸術鑑賞の日になりました。明日は制作を頑張ります。

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