昼夜を通して創作活動

休庁期間の2日目です。私は昨日に引き続き年休を取得していて、朝から夕方まで工房で陶彫部品の成形をやっていました。窯に入るサイズとしてはギリギリの大きさの陶彫部品なので、ひとつ作るのに骨が折れました。今までに作った陶彫部品の中で最大級のものかもしれません。彫り込み加飾は後日にしました。工房内は相変わらず猛暑で、今日も汗が噴出してシャツがびっしょりになりました。10年前と違い、現在の年齢でこれを連日続けるのは厳しいかなぁと思っています。ただし、陶彫をやっている時は、精神が研ぎ澄まされてフロー状態になっていることがあり、猛暑の不快感が消えてしまいます。我を忘れる瞬間がやってくると心が満たされるのです。これは比類のない充実感で、他のことをしてもこの充実感を得ることは出来ません。数日前、箱根に研修会で行っていた時に、多くの家族連れを見ました。家内にそのことを話すと、一般的に休暇はそういうふうにして楽しむものだと言われました。一般的な楽しみが私には楽しくなく、自宅で家内とテレビを見ていても退屈するばかりです。夜は専ら食卓でRECORDを描いている私は、昼夜を通して創作活動をしていると言えます。社会人としての仕事は責任職なので、それなりに割り切ってやっていて、神経を使う時も多々ありますが、創作活動で得られる充実感とは違う仕事上の達成感があります。仕事から帰って我に戻ると、何をしても楽しめず、創作活動に勤しんでいるのです。それでは創作活動は楽しいのかと言うと疑問も残ります。創作には刹那の楽しみがないからです。モノを創作することは苦しみを伴うことも少なくありません。それでも充実感があるので、魔力にでも憑かれたようにモノと格闘しているのです。

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