週末 「混在」油絵の具下地の完成
2012年 4月 14日 土曜日
6畳大の「発掘~混在~」に、先日まで砂マチエールを施し、さらに油絵の具を染み込ませる作業を続けていましたが、ようやく油絵の具の下地の完成まで辿り着きました。これは絵画的な仕事で、ちょうどキャンバスに下地を作るように、6つのボックスに下地の色を塗ったわけです。ここから絵画としての創作になります。次回の作業はドリッピングです。最近、東京で回顧展を行った故アメリカ人画家ジャクソン・ポロックのアクションペインティングの流用です。油絵の具を画面に滴らせたり、叩きつけたりして描写とは異なる表現、つまり風化して索漠となった画面を作るのです。骨の折れる仕事ですが、今までの工程とは比べ物にならない楽しさがあってワクワク感があります。画面の上に陶彫部品を置き、ところによっては色彩との調和を求め、ところによっては反発する要素を盛り込みます。この最後の過程如何によって作品の良し悪しが決まります。何度も色を散らせ複数の色の重なる効果を見ながら、立体と平面双方から求めるイメージを探っていきます。いよいよ「発掘~混在~」は完成に向けて佳境に入ります。
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Tags: イメージ, 制作, 陶彫
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