「クレーの贈りもの」
2008年 12月 5日 金曜日
平凡社から出版されている書籍にスイスの画家P・クレーに関するものが3冊あります。「クレーの贈りもの」「クレーの詩」「クレーの旅」です。そのうち「クレーの贈りもの」は内外の作家、画家、詩人、評論家等がクレーの絵によせて文章を綴っていて、内容にそれぞれ個性があって楽しく読めます。クレーの絵も多く掲載され、個性的な文章と相対して、それもかなり楽しめます。クレーの絵の解釈は幅広く多様で、それもクレーという画家が詩的なインスピレーションを受けて造形した結果だと思います。自分もクレーに関する本を自宅の食卓に置き、たまに手にとってページをめくると、創造的な刺激を受けてしまいます。子どものような絵を描くクレーですが、何か謎めいた、また哲学的なコンセプトが潜んでいるような気がしています。「クレーの贈りもの」は様々な視野をもつ人々がそこを我流で解き明かすのが面白いのです。 Yutaka Aihara.com
関連する投稿
- 「中空の彫刻」読後感 「中空の彫刻」(廣田治子著 […]
- 「状況-ファン・ゴッホとの関わり」について フランス人の芸術家ゴーギャンの生涯の中で、劇的とも言える一幕があり、そのドラマティックな事件がゴーギャンを美術史とは関係なく、世界的に有名にしたと言ってもよいと思っています。それはオランダ人の画家フ […]
- 「ロダンとの関係に関する仮説」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第4章 陶製彫刻と木彫浮彫(1889年と1890年)」の「5 […]
- 「状況-マルティニーク島滞在」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中で、今日から「第3章 彫刻的陶器への発展と民衆的木彫の発見(1887末~1888末)」に入ります。今回は「1 […]
- 「グロテスク」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第3章 彫刻的陶器への発展と民衆的木彫の発見(1887末~1888末)」に入り、今回は「4 […]
Tags: 書籍, 画家
The entry '「クレーの贈りもの」' was posted
on 12月 5th, 2008
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.