素材のひと手間

次の三連休を全て制作に使うことができない公務の事情があって、先日作っておいたタタラの乾燥具合が心配になりました。陶彫は陶土を放置する時間が必要で、そのタタラの乾燥具合によって作業開始をいつにするのか考えるのです。公務員と創作活動が共存できるのは、そうした陶彫の作業時間との兼ね合いによるもので、陶土を放置する時間が、つまり公務員としての勤務時間という訳です。ただし、今回みたいに制作を予定していた三連休に突如公務の仕事が入ってくると、準備していたタタラが乾燥しすぎてしまうのではないかという心配があるのです。そこで、今日は仕事の帰りがけに工房に立ち寄ることにしました。夜の畑を歩くのはあまり好きではありません。畑の暗がりを抜けて工房に辿り着き、タタラの状態を確かめました。案の定タタラの乾燥が始まっていて、このままにしておけず、水を打ってビニールに包むことにしました。これで何とか数日は持ち堪えるはずです。素材にひと手間かけることで、成形に影響がでます。上手くいくためには手間を惜しまないことです。これは全てについて言えることではないかと思います。

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