週末 2月を振り返って…

今日で2月が終わります。週末で朝から工房に籠りましたが、今日の制作状況と併せて今月を振り返ってみたいと思います。今日は陶彫成形を1点、彫り込み加飾も行いました。晴天で梅の花が青空に映える一日でしたが、気温は寒くストーブで手を温めながら作業をしていました。いつものように美大受験生がデッサンをやりにきていました。この季節は三寒四温とは言うけれど、気温の幅が大きくて辛いときもあります。今月は4回の週末や建国記念の日や天皇誕生日を含めると10日間の休日がありました。全て創作活動に費やし、制作サイクルを回していきました。創作活動に関してはまずまず頑張ったと思っています。鑑賞では「日本のたてもの」展(東京国立博物館)、「河鍋暁斎の底力」展(東京ステーションギャラリー)に行って来ました。コロナ渦の中で展覧会に行くのも慎重にならざるを得ない状況でしたが、鬱々としていた気分が晴れて、美術展の威力に改めて驚きました。映画や演劇にはまだ行けないのですが、アートの力には精神を救済するパワーがあるのを実感しました。首都圏では緊急事態宣言がまだ継続していて、行動が自由にはなりませんが、来月も展覧会を選択して出かけたいと思っています。ただ少ない外的情報の中で、自分の思索が内面に向けられていたことも確かで、職場に持ち込んだ論理学の難解な書籍をじっくり読む機会が与えられていたのではないかと思っていました。一日1点制作のRECORDにしても、精神的疲労の多い日常の中で何とか挽回しながら追いついて制作に励んでいました。日常生活では外食が減り、家内が毎晩夕食に腕を振るっていました。料理をじっくり味わうことが出来たり、飼い猫と戯れることが出来たのは、コロナ渦が齎せたものかもしれません。私は元々仕事人間ではなく、管理職という立場であっても、日頃から創作活動に励み、読書を楽しみ、美術館や映画館に出かけていく趣味人でもあると自負しています。余暇がなければ生きていかれないとさえ思っているのです。そういう意味で私には精神的なダウンはありません。どんな状況になっても創作活動という支えは、私に生きがいを齎せてくれます。今月はそんなことを考えた1ヶ月でもありました。

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