「建国記念の日」は陶彫制作

昨年の2月11日付のNOTE(ブログ)に建国記念の日について詳しい記述があります。建国が定かではない日本という国は、古代に妄想が広がり、私に興味関心を抱かせてくれます。ネットによると「2月11日は、日本神話の登場人物であり、古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武天皇の即位日が、日本書紀に紀元前660年1月1日 (旧暦)とあり、その即位月日を明治に入り、グレゴリオ暦に換算した日付である。」とありました。神話の時代を信じている日本人の祖先を私は愛しく思い、私自身も明確ではない国の起源に多大な魅力を感じています。私の創作活動にしても古代の不可思議な要素から引っ張ってきていることがあり、想像を逞しくすることが即ち私自身の創作の源になっているのです。そんなこともあって今日は朝から工房に篭りました。彫り込み加飾を2点行いました。もう少し制作工程を先にもっていけると思っていましたが、彫り込み加飾は意外にも時間がかかり、朝から夕方まで陶土の表面を削り取る作業を続けていました。彫り込み加飾は工芸的な作業ですが、私の集合彫刻には欠かせない要素です。古代の文様のような彫り込み加飾は、作品の雰囲気を決定していきます。彫り込み加飾は立体を際立たせる役目もあります。今月は陶彫制作一辺倒でいこうと目標を決めていますが、陶彫は手間暇がかかるのを改めて知り、気持ちの焦りも出てきました。私は3月末で公務員を退職するので、それから時間が自由になるため、今回の新作は大丈夫だろうと思いつつ、それでも今までの習慣で週末を計算してしまうのです。何十年も二足の草鞋生活を続けたことからなかなか転換ができない自分の習性なのかもしれません。今日は美大受験生が来ていました。相変わらず鉛筆デッサンを頑張っていて、私は彼女に背中を押されながら、彫り込み加飾に精を出していました。

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