週末 冬ざれた工房の風景

週末になりました。今週末は丸2日間の時間が取れず、明日の午前中は横浜の中心街に出かけていき、某団体が主催する表彰式への出席が予定されているため、今まで続けてきた陶彫の制作サイクルを見直すことにしました。それでも今日のところは陶彫の彫り込み加飾を行ないました。前にもNOTE(ブログ)に書きましたが、彫り込み加飾は結構時間がかかります。コツコツとした地味な作業ですが、陶彫部品の雰囲気を決定するものなので、雑に扱うことは出来ません。今日は腰を落ち着けて、これをやってしまおうと思い、じっくり取り組みました。あまり身体を動かさない工芸的な作業なので、工房内の寒さが身に沁みました。工房の壁には断熱材がないため、工房内の空気は外気と変わらず、コロナ渦の影響で朝のうちは多少なり窓を開けているため、厚手の作業着を纏っていました。今日は美大受験生が来ていました。彼女の座っている作業台の傍に大型ストーブを置いています。私が彫り込み加飾をやっている作業台と離れているため、私が時々ストーブのところへ行って手を温めていました。毎年のことながら冬ざれた工房の風景がやってきたなぁと感じます。そろそろ温かい湯茶の準備をしようと思っています。工房は春夏秋冬を肌で感じることが出来て、また周囲の木々が季節によって変化していくので楽しい反面、夏と冬は作業が気温に左右される厳しさがあります。昨年の灯油貯蓄分がなくなり、近くのガソリンスタンドまで灯油を買いに出かけました。栃木県益子や茨城県笠間にいる陶芸家の友人たちや長野県にいる彫刻家の師匠に比べたら、横浜はまだ気候が身体に優しいのではないかと察していて、これで根をあげてはいけないと自分を戒めています。横浜ではまず陶土が凍ることはないからです。夕方、美大受験生を車で自宅近くまで送ってきました。

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