実り多き11月を振り返る

今日は11月の最終日です。NOTE(ブログ)のアーカイブを見ていると、11月はどの年も充実しているようで、創作活動には最適な1ヶ月であることが証明されています。今月も実り多き1ヶ月でした。まず、ウィークディの仕事で言うと、コロナ渦の中で関西方面への出張に無事行ってきたことが特筆できることです。仕事上、年間行事の中でこれは一番大きいもので、何はともあれ私は無事に終わったことに安堵を覚えました。陶彫制作で言えば、毎週末に作業を続け、またウィークディの夜にも工房に通っていて、制作目標を上回る成果がありました。気候が快適だったことも影響していると思いますが、文化の日や勤労感謝の日にも制作をしていました。窯入れも随時行っていました。窯の電気代も跳ね上がってしまいましたが、創作活動が充実している証と思っています。新作の完成イメージは今月になって具体性をもってきました。一日1点制作のRECORDも辛うじて追いついてきている状況です。今のところ下書きが山積みされることはありません。鑑賞に東京へ出かけた日も僅かな時間を作って工房に行っていました。その鑑賞ですが、美術の展覧会では「西洋の木版画」展、「若林奮」展(両方とも町田市立国際版画美術館)、「桃山」展(東京国立博物館)、「分離派建築会展」(パナソニック汐留美術館)、「吉村芳生展」(横浜そごう美術館)へ行ってきました。映画館へも行きたかったのですが、コロナ渦が広がっている現状を見て、今月は躊躇してしまいました。美術の展覧会の鑑賞だけでも今月は充分に満足出来たと思っていますが、加えて京都に出張した折、平等院のミュージアム鳳翔館で「雲中供養菩薩」が見られたことが幸運でした。「雲中供養菩薩」を見たのは、嘗て開催された東京の「平等院」展で鑑賞した以来のことです。これは私の大好きな仏像群のひとつで、鳳凰堂本堂ではなくモダンに完備されたミュージアム鳳翔館の中で、優しい照明の演出で見た「雲中供養菩薩」で印象が新たになりました。読書はイサム・ノグチのエッセイを読み終えて、今月から建築家藤森照信氏の著作を楽しみながら読み始めたところです。同時に仕事場に持参している論理学の関するフッサールの論考も読んでいますが、語彙が難解なため、なかなか進まなかったのが今月の反省です。

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