「形式論理学と超越論的論理学」を読み始める

私は久しぶりに難解な思考に網羅された専門書を読もうとしているのですが、今までもなかなかそれに手が出せず、若い頃のように途中放棄をしたくないため、これから読んでいく書籍には慎重にならざるを得ません。自分の頭脳を一定時間それに費やさないと解読が出来ないので、今の職場の立場で休憩時間が取れる時に、自分を追い込んでいくのが得策と考えることにしました。自宅でゆっくりしている時は絶対に頭に入ってこない領域のひとつだからです。職場での休憩時間は45分なので、それ以上その日は読まないこととして日々取り組んでまいります。「形式論理学と超越論的論理学」の著者であるエトムント・フッサールは現代に至る現象学の体系を創始したオーストリアの学者として知られた存在です。フッサールは最初数学者として出発しましたが、現象学を提唱にするに至って20世紀哲学の流れを作ったという情報もあります。嘗て私が読んだ「存在と時間」を著したマルティン・ハイデガーは、フッサールの弟子でした。フッサールとハイデガーは論理の齟齬から袂を分かつことになりますが、双方とも自分が興味のある論理を展開したため、今回の読書に繋がりました。本書は現象学を紐解くために傍らに置いた方がよい書籍とされているので、フッサールの思考を考える上で重要なものだろうと思います。私が本書にどのくらい食らいついていけるのか、NOTE(ブログ)では小さなまとめを掲載したいと思っています。今までも専門書のまとめを掲載してきましたが、これは読者への語り口というより、私が自らのために行っているメモと思っています。読者には迷惑なことですが、ご容赦ください。

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