週末 第2ステーション成形・加飾完了

週末になりました。朝から工房に篭りました。今日は若いスタッフが来ていて基礎デッサンをやっていました。スタッフがいると張り合いがあって作業が進みます。彼女は肌理の細かい感覚を持っていて、技術が向上すれば緻密な世界が描けそうな気がしています。来週は美術系大学の学園祭(芸祭)に行こうかと話をしていました。私は先日から取り組んでいる新作の第2ステーションの成形と彫り込み加飾が何とか完了しました。陶彫は最後に焼成という制作工程が控えているため、窯入れしなければ、完成には至りません。今日完了した陶彫部品は、いずれも乾燥するのを待って窯に入れる予定です。第2ステーションは10個の陶彫部品で成り立つもので、10個を並べると楕円形になります。第1ステーションも4個で円形になるように配置するので、床に円を成す一塊の集合彫刻が2ヶ所できるのです。2ヶ所のステーションは蒲鉾型の陶彫部品で結ばれる計画です。蒲鉾型の陶彫部品は網の目のように伸びていき、屏風にも立ち上げって壁に貼りついていくイメージです。とりあえず床に置かれる2ヶ所のステーションの成形と彫り込み加飾が終わり、これが上手く焼成できれば、床置きの見せ場は何とかなりそうです。今月中には第2ステーションの成形と彫り込み加飾を終わらせる目標を立てましたが、これは達成しました。第1ステーションと第2ステーションの連結は、今年ギャラリーせいほうで発表した「発掘~双景~」を応用したもので、新作はさらに屏風に陶彫部品が伸びていき、屏風に蔦が這うように絡んでいく世界を創り出そうとしています。いずれ新作に関するイメージの源泉をNOTE(ブログ)に書いていきますが、私は雑駁なイメージが作る過程で具体化していき、時に立ち止まって思索しながら、茫洋としたものがはっきり見て取れるものになっていくのが常なのです。今回完了した第2ステーションも蓮の葉が寄せ集まったイメージでしたが、カタチが出来てきて漸く次なる展開が可能になったと思っています。完成図のエスキースをしないのが私の流儀で、下図があるとそれに左右されてしまい、それ以上の世界が期待できなくなる怖れがあります。降って湧いたイメージはそのまま心に仕舞っておいて、イメージの上書きを具体化とともにしていくのです。明日は職場のある地域の行事があって、丸一日を創作活動に当てられないのが残念ですが、そろそろ屏風の下書きをやってみたいと思っています。

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