週末 個展終了して美術館巡りへ

昨日、ギャラリーせいほうでの私の個展が終了しました。反省はいろいろありますが、ともあれホッとしたことは事実です。個展開催中は自分が会場にいなくても気がかりでなりませんでした。やはり終わってみると一抹の寂しさはあるものの、今後の創作活動に向けて歩き出さなければならないと感じています。既に陶彫部品はひとつ出来ていて、全体のイメージは固まっています。早速新作を作り始めるところを、今日はちょっと立ち止まって、東京の美術館巡りを行いました。家内は演奏活動があるため、今日は私一人で東京を回りました。朝9時に自宅を出て、最初に向ったのは東京六本木にある国立新美術館でした。同館で開催中の「ウィーン・モダン」展を見てきました。副題は「クリムト、シーレ世紀末への道」となっていました。今年は日本とオーストリア国交150周年に当たる年で、この企画展の他に東京都美術館で「クリムト展」もありました。ウィーンは嘗て自分が暮らした街でもあるので、思い入れも人一倍強く、また懐かしくもありました。自分が学んだウィーン美術アカデミーの新校舎や記念ホールの設計計画がO・ヴァーグナーによって立ち上がっていたことが分かり、それが実現していたら、あの旧態依然とした校舎ではなく、鉄鋼を使ったモダンな環境に生まれ変わっていたのに、ちょっと残念だったなぁと思ったりしていました。詳しい感想は後日改めます。次に向ったのは虎ノ門にある菊池寛美記念 智美術館で開催されていた「加守田章二の陶芸」展でした。展覧会のタイトルは「野蛮と洗練」とあって、まさに加守田章二の世界は、灰釉による造形に曲線彫文がつけられた野蛮と洗練が融合したものでした。私は栃木県益子でその作品に初めて接し、感銘を受けた記憶があります。陶芸家加守田章二は49歳の若さで夭折した作家ということも益子で知りました。この展覧会の詳しい感想も後日に回します。最後に訪れたのが東京駅にあるステーションギャラリーで、ここは旧駅舎の赤レンガが剥き出しになった風情のある美術館です。ここで開催されていたのは「メスキータ展」で、私にとって画家メスキータは初めて知った芸術家でした。オランダ生まれのメスキータの弟子には騙し絵のエッシャーがいました。ユダヤ系オランダ人のメスキータの一家がドイツナチスによって強制収容所に送られ、そこで殺害されるという衝撃の事実がありました。当時、多くの作品はエッシャーによって保護された経緯があり、今私たちがメスキータの作品が見られるのは弟子のエッシャーのおかげとも言えます。この展覧会も詳しい感想を後日に回します。今日は3つの展覧会を巡りました。自宅に帰ってから、家内と参議院選挙の投票所に出かけました。今日は新作を考える上で、重要な示唆をいただいた展覧会を見て来ました。個展の後だったので、身体の疲労が取れていなくて辛い面もありましたが、心は充実していました。

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