連休① 3本目の柱の木彫

10連休が始まりました。連休は展覧会や音楽会の予定もありますが、ほとんどを工房で過ごすことになります。まずは「発掘~曲景~」の完成が目標です。「発掘~曲景~」はテーブル彫刻なので、先日より作っているテーブルの下に吊り下げる陶彫部品2個の彫り込み加飾から制作を開始しました。「発掘~曲景~」は吊り下げる陶彫部品2個、上に置く陶彫部品2個で構成される作品です。まだ上に置く陶彫部品が出来ていないので、これを連休中に仕上げようと思っています。彫り込み加飾には午前中いっぱい時間がかかってしまい、午後はテーブルを支える3本目の柱の木彫を始めました。「発掘~曲景~」は3本の柱でテーブルを支えます。一本ずつ曲面を多用した柱にしていて、1本も同じものがありません。その都度、下書きをしてチェンソーで切り込みを入れ、鑿で削いでいきます。所々くびれを作って変化をもたせています。今日は粗彫りが終わりました。明日は彫り跡を整えていく予定です。明日はさらにテーブルの上に置く陶彫部品の成形のために、土練りをしつつ、大きめのタタラを数枚準備しなければなりません。今日も明日も朝から夕方まで作業時間は7時間くらい取っていて、その日のノルマをきちんと果たしていこうと思っています。そうしないと連休の制作目標達成にはならないのです。10日間の短期集中がどのくらいの成果を生み出すのか、全体のイメージはしているものの実際にはどうなるのか分かりません。根を詰めてしまうと心が保てないので、展覧会や音楽会を適時入れているのです。映画のレイトショーも利用して余裕を作ろうとも思っています。ただ、こうした活動が何より楽しいのは、これが非日常の創作活動だからです。浮世離れした創作の世界は不思議な魔力に満ちていて、人が無駄と思うことが自分には魂が籠められるほど熱中するものなのです。文化とはそういう性格のものでしょうか。自分が突き詰めていく造形のストレス解消が展覧会や音楽会の鑑賞というのも可笑しい話です。明日も継続です。

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