週末 テーブル彫刻の制作開始

今日から今年の個展に出品するテーブル彫刻を作り始めました。テーブルの天板は既に切断してあって、今日は天板を支える木の脚をデザインしました。脚は3本で、全て曲面にしようと思っています。下にいくほど細くなっていくように彫っていこうと思います。テーブルから上に突き出た脚は、上にいくほど細くしていこうと思っていて、テーブルを支える中間部分は太めにしようと思います。曲面はきれいな線を描かず、やや凸凹な膨らみがあって、動物の筋肉のついた脚のようなイメージです。テーブルの上下に設置する陶彫部品も曲面を多用した造形で、テーブルの上に2個、下に2個を配置します。そんな彫刻を楽しみながら作っていきたいと今日は考えました。テーブル彫刻は今までに何点か作っていて、テーブルの上に広がる世界と下に吊り下がる世界とを繋げて一体感を図るようにしています。テーブル彫刻の今までに作った一番大きなものは「発掘~根景~」で、昨年7月に東京銀座のギャラリーせいほうで発表しました。「発掘~根景~」くらいの大きさになると、テーブルの上部は見えません。下に吊り下げられる陶彫部品が中心になった立体造形です。それに比べれば、これから作るテーブル彫刻は小さくて全体が把握しやすい立体造形です。テーブル彫刻は時間があれば雛型もたくさん作りたいなぁと考えています。現在雛型は2個ありますが、工房の棚に埃まみれになって置いてあります。もし雛形展なるものが企画されたら、テーブル彫刻の雛型連作が出来たら面白いだろうなぁと考えています。二束の草鞋生活を送っているうちは、とても無理ですが、そのうち実現したい夢のひとつです。

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