週末 東京の博物館・美術館巡り

今日は工房での制作を止めて、家内と東京の博物館・美術館巡りをしてきました。朝8時に自宅を出て、東京上野に向いました。東京国立博物館平成館で左右の部屋を使って、コンセプトの違う2つの展覧会が開催されていました。ひとつは「快慶・定慶のみほとけ」と題された展覧会で、京都の大報恩寺(千本釈迦堂)に安置された鎌倉時代の慶派による仏像が並んでいました。慶派は写実的な作風があり、博物館の照明が当てられた仏像には、祈りの対象ではなく、美術作品としての鑑賞が意識されていて、迫力満点の展示空間でした。次は隣の部屋でやっていた「マルセル・デュシャンと日本美術」展に行きました。隣同士で全く異なる展覧会に戸惑いましたが、デュシャンの芸術に対する考え方が、実は日本に古くから存在する茶の湯等の考え方に近いことを示す展示内容でした。その意外な発想や企画に私は感心してしまいました。これは学芸員の力でしょうか。その次に向かったのが国立西洋美術館で開催されていた「ルーベンス展」で、「バロックの誕生」という副題が示す通り、ヨーロッパの巨大な宗教絵画が並んでいました。ルーべンスは自ら工房を組織して、幾多の依頼に応えていた巨匠で、ヨーロッパの美術館には部屋ごとルーベンス絵画一色のところもあります。見ていて懐かしい感じを持ったのは自分が滞欧していた頃を思い出したのかなぁと思いました。最後に向かったのは上野から新橋までJRで移動したところにある汐留ミュージアムでした。ここはパナソニックが経営する美術館として高層ビルの中にあります。フランスの画家ルオーの所蔵品で知られる美術館ですが、今回はバチカン等から集めたルオーが数多く展示された「ジョルジュ・ルオー展」が開催されていたので見てきました。私にとってルオーは理解し難い巨匠でしたが、今回の展示を見て漸くルオーの良さが理解できました。今日巡った4つの展覧会に関する細かい感想は、後日順次記していきたいと思います。それにしても家内がよく一緒についてきてくれたものだと思いました。休憩したカフェで家内は私のパワーに感心していましたが…。昼食は家内の助言で国立西洋美術館レストランでとりました。ここが美術館レストランの中で一番美味しいと言っていました。

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