三連休 映画館&グループ展へ
2018年 9月 22日 土曜日
先週に引き続き2回目の三連休がやってきました。先週と同じように3日間のうち1日を鑑賞に充てましたが、完全に制作を休むわけにはいかず、早朝と夕方は工房に行きました。鑑賞に出かける時間を考慮し、朝6時半に工房に行き、乾燥した陶彫部品にヤスリで仕上げを行い、化粧掛けを施して窯に入れました。新作では2回目の焼成になりますが、実際の窯のスイッチを入れるのは三連休の最終日になります。家内が演奏活動があったため、今日は私一人で映画館や画廊を回りました。朝8時には自宅を出て、横浜の中心街にあるミニシアターに行きました。観たい映画が8時50分から始まるので、これに合わせたのでした。観た映画は「スターリンの葬送狂騒曲」。実話に基づくブラックコメディというのは、こういう映画を言うのでしょうか。ともかくこれは究極な面白さ満載の映画でした。数々の粛清を行ってきた独裁者スターリンの突然死。厳粛な国葬の裏で最高権力者の座を巡り、首脳陣が滑稽なほど異常な椅子取りゲームを始めるのです。これはイギリス映画で俳優は全て英米人、全編英語によるものでしたが、当のロシアはこの映画をどう見ていたのか、私はとても気になりました。図録の解説によると、やはりロシアでは政府によって上映禁止になっていました。ひょっとして映画があまりにも現実味を帯びていたからかなぁと疑ってしまうほど、巧妙に出来たコメディだと思いました。詳しい感想は後日改めます。次に向ったのは東京銀座で開催している画家と彫刻家によるグループ展でした。職場に絵画制作をしている職員がいて、私と同じ二足の草鞋を履いているのです。いつも招待状をいただいているので見てきました。彼は白く厚塗りされた画面に所々青い痕跡を残した抽象作風の絵画を描いています。青い痕跡の上に僅かながら箔も貼ってあって、描画素材とのコントラストに趣を感じます。本人なりの発展深化があるのでしょうが、5年間にわたって作品を見せていただいた私にはそれを認識することが出来ず、申し訳ないと感じます。画面の前で難しいなぁと思うばかりです。会場は美術家連盟画廊で、会員である私には馴染みのある画廊でした。東京から帰ってきて、再び工房に篭りました。夕方4時から6時までの2時間、陶土を掌で叩いて6枚の大きなタタラを作りました。明日の成形のための準備です。今日は鑑賞だけでなく朝夕と制作を入れました。慌しい一日になりましたが、充実はしていました。