6月の目標は作品梱包

昨日、図録用の撮影が終わり、分解された陶彫部品があちらこちらに置かれた工房の室内は、さながら儚き夢の跡のような塩梅で、この夥しい数の陶彫部品を、7月の個展搬入のために、それぞれ梱包していくのが今月の目標になりそうです。創作活動とは異なり、梱包の作業は退屈です。しかし、これは重要な作業であることも確かです。彫刻作品は収納に幅を取り、大変厄介な代物ですが、きちんと保存管理をしておかないと作品は徐々に失われていきます。私は陶彫部品を複数入れられる木箱を自分で作っています。木箱には作品名と陶彫部品の番号を書き込んでいます。同じ木箱が倉庫に山のように積まれているため、その整理もしなくてはなりません。新作をどこに置くか、軽いものならロフトに上げますが、陶彫部品の木箱は重量があるため、1階倉庫を使うことになるでしょう。最近は木箱が増えてきて収納が厳しくなってきました。個展も今回で13回目になるので、作品の保存管理を今後どうしようか思案中です。私の場合、工房を作業部分と倉庫部分に分けていて、収納だけのために倉庫を借りている同業者に比べると幸運と言えます。そんな環境で制作できる幸せを噛み締めながら、それでも倉庫部分の拡張を今後考えていく必要がありそうです。今月は美術館や映画館にも積極的に出かけ、鑑賞を充実させたいと思っています。今月も週末全てを使えない状況ですが、鑑賞や読書を楽しみつつ、作品梱包を進めていきます。RECORDは僅かばかりの遅れがあって、今のうちに遅れを取り戻そうと考えています。今月はRECORDが唯一の創作活動になります。この小さな平面世界を大切にしていきたいと思っています。

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