週末 最後の窯入れ準備&土曜名画座

週末になりました。今日は職場関係の仕事が午前中にありました。制作の追い込みで陶彫一辺倒という日にはならなかったのですが、それでも時間を作って、新作最後の窯入れの準備を行いました。陶彫は一気呵成に出来上がるものではなく、時間をかけても仕上がりに近づくものではありません。成形と彫り込み加飾には時間をかけますが、その後の乾燥や仕上げや化粧掛けには「待ち」時間があるのです。その分、完成までの制作工程を予め考えておく必要があります。私は「待ち」時間を利用して美術館や映画館に出かけるのです。たとえ図録撮影日が迫っていても、油絵の具を乾かす時間やら焼成時間は「待ち」時間になり、こればかりは自分ではどうにもならない工程なのです。今日は職場関係の用事が済んでから、窯入れの準備のためにあれこれ細かい作業を行いました。夕方は「待ち」時間がやってきたので、恒例の土曜名画座に出かけました。家内が演奏活動があったので、今晩は私一人で横浜のミニシアターに行きました。観た映画は「馬を放つ」というキルギス共和国が舞台となった物語でした。中央アジアの天山山脈の麓に広がる山岳と草原の国キルギス。遊牧文化を基礎として、民族カラーが色濃く残る国柄で、生活に宗教も反映され、私は広大な風景の中に展開する日常とも非日常ともとれる物語に夢中になりました。私には未知な世界で、キルギスは日本で得られる情報の少ない国のひとつではないでしょうか。少し前に岩波ホールで上映されていた映画で、横浜のミニシアターにもやってくるかなぁと思って待っていたのでした。映画は「馬は人間の翼である」というキルギスの諺を中心に据えた、神話的なユートピアを求め続けた主人公の悲劇を描いていました。詳しい感想は後日改めますが、美しい風景を眺めるだけでも心が潤ったように感じました。

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