詩集「プロテストソング」雑感

詩集「プロテストソング」(小室等・谷川俊太郎著 旬報社)をふらりと立ち寄った書店で見つけ、早速購入しました。小室等のアルバム「プロテストソング」は、私が夜になるとよく聴いているカセットテープです。発売されたのが1978年というのですから、当時私は大学生だったわけで、今から40年も前になります。当時はCDではなくカセットテープになったアルバムを購入して、今もそれを大切に聴いている次第です。私は毎晩1点ずつ小さな平面作品RECORDをやっていますが、その制作時のお気に入りの音楽のひとつなのです。カセットが入るデッキもなくなりつつある昨今、新しく「プロテストソング2」が発売されたことをきっかけに、今までの小室等のアルバムを全てCDに買い替えようと思っています。小室等のアルバムの魅力は、詩人谷川俊太郎氏のコトバによるところが大きいと思っています。今回は書籍を先行して買ってしまいましたが、東京に行った折に大手レコード店に寄ってみようと思っています。本書は小室等・谷川俊太郎両氏の対談が掲載されていて、プロテストソングの意義や40年越しになる制作秘話もあって、楽しく読ませていただきました。流行の騒がしいJポップの中で、私にとっては訥々とした弾き語りに、いつまでも古くならない新鮮さを覚えてしまうのです。40年前の歌から「クリフトンN.J.」の中の一節に惹かれます。♪「ぼくらはみんな憎しみを恐れ そのくせ愛するのが下手だ ~略~ぼくらはひとり英雄を夢み そのくせ甘えるのが好きだ ~略~ぼくらはみんな永遠を恋し そのくせこの時代のとりこ」   

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