三連休 AM加飾 PM博物館・美術館へ

明日が建国記念日、明後日がその振替休日になっているため。今日から三連休になります。この三連休は制作三昧といきたいところですが、土曜日はウィークディの仕事の疲れが残っていて、今ひとつ制作に意欲が持てません。今日も先日成形を終わらせた作品に彫り込み加飾を施していましたが、次の工程に進むことができずにモチベーションが下がっていました。それならばいっそのこと午後は美術館巡りをしようと決め込んで、家内を誘ってみました。家内も演奏活動がなかったため、美術館へ一緒に行ってくれることになりました。昼ごろ、横浜の自宅を出て、まず東京上野の国立博物館に向いました。同平成館で開催されている「仁和寺と御室派のみほとけ」展を見てきました。副題に「天平と真言密教の名宝」とあって、見応えのある仁和寺観音堂の再現や阿弥陀如来坐像および両脇侍立像があって、心が満たされました。次に向ったのは東京都美術館でした。これは当初予定していなかった美術展でしたが、私が突如「ブリューゲル展」が見たくなり、無理やり予定に入れたのでした。仏像とはまるで異なる西洋絵画で、ブリューゲル一族三代に亘る絵画の変遷が掴めました。東京国立博物館と東京都美術館が近くにあることも手伝って「ついでだから…」という私の説得を家内が受け入れてくれました。親子孫がそれぞれ挑んだ絵画表現が一堂に会して見られたのは学芸員の企画力かなぁと思いました。次に向ったのは新宿の初台にある東京オペラシティアートギャラリーでした。「谷川俊太郎展」を見たかったのでしたが、詩人の個展がどんなものであるのか、コトバの持つ力を信じている自分は、心に届いてくるコトバを期待していました。期待通り、真っ白な空間に記されたコトバは、私に潤いを齎せてくれました。最後に向ったのは横浜そごう美術館で開催している「今右衛門の色鍋島」展でした。昔、九州の有田に行って今泉今右衛門窯の色鍋島を見たことを思い出しました。緻密な絵柄が代々受け継がれて変化していく様子が分かって、とても楽しい展覧会になっていました。今日は午後から4つの展覧会を見て回ったことになります。そごう美術館は19時過ぎの閉館間近に飛び込みました。私一人で美術館巡りをした時は、4つの展覧会を回ることもありました。今回は家内がよく付き合ってくれたなぁと思いました。美術館巡りが終わった時にレストランでゆっくり夕食を取りましたが、行程の途中では時間の関係で休憩を取らずに移動していました。「印象がゴチャ混ぜになった」と家内は言っていましたが、申し訳ないことをしたと思っています。加齢のせいか、足が痛くなり、最寄り駅から自宅までタクシーに乗りました。充実という言葉がぴったりの一日でした。それぞれの展覧会の詳しい感想は後日改めて別々にNOTE(ブログ)に書いていきます。

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