週末 次なる新作に向けて

昨日、個展出品用の梱包が終わり、今日から来年の新作へ向けて準備を始めました。私はひとつ作品が終わると、隙間を空けず次作に入ります。今までずっとそうしてきました。区切りがつくと心情的に休みたくなるものですが、そこを堪えて次作へ一歩踏み出してしまうのです。休みは制作途中で入れていきます。気持ちが乗ってきた時に、敢えて制作を休むのです。そうすればいくら休んでも必ず制作に気持ちが戻ります。社会的なニーズがなく、自分の意思ひとつでどうにでもなる世界、それがアートの世界なので、間髪をいれずに新作を作り、自分のモチベーションを保つのです。既に来年発表する新作のイメージは頭にあります。自分はエスキースを残しません。頭に仕舞っておいて、イメージが熟成するまで待つのです。さまざまなイメージが去来しますが、呆気なく消えてしまうものや、忘れてしまうものがあり、それらは具現化するまで辿り着けない淡いイメージだと言えます。そうした複数イメージの中から際立って強烈で忘れられないイメージが最終的に心に残るのです。さて、その強烈なイメージをどう具現化していくのか、今日はそこを考えました。工房内の温度が気になって土錬機の調子を見ないとマズイなぁと思いつつ、結局今日は思案しただけで一日が終わってしまいました。考え続けることは工房でなくても出来るので、明日以降もイメージの世界を彷徨います。職場の仕事との両立が暫く大変ですが、心の中は誰も見られないので、自分は上手く分けていこうと思っています。夕方は職場へちょっと顔を出し、自宅に戻ってからダイレクトメール(案内状)の宛名印刷の最終をやりました。個展まであと1週間なので、もう職場関係の人たちにもダイレクトメール(案内状)を送らなければなりません。今晩は160枚宛名印刷を行いました。

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