いつものように夜の工房通い

7月個展を控えた新作は、今までになく手間がかかっています。週末だけではやりきれず、ウィークディの夜の時間帯に工房で制作をしています。今晩も工房に行きました。乾燥した陶彫部品にヤスリをかけました。これは窯入れの準備です。2点同時に作っていた作品を今年と来年に発表時期を分けたことを、先日のNOTE(ブログ)で伝えましたが、窯の容量の関係で来年発表する陶彫部品も、今年の分といっしょに焼成していく予定です。幾度となくNOTE(ブログ)に書いていますが、一日仕事をして自宅に帰った時は疲れていて、とても工房に行く気が起こりません。ところが工房に行ってしまうと、不思議に力が湧いてきます。工房での1時間はあっという間です。創作の魔力でしょうか。自分の中のもう一人の自分が目覚めて、別の自分に代わってしまう錯覚を持ちます。彫刻家である自分は他人のことなど気にせず、自分がイメージした世界に向かって突き進んでいく朴訥で単純な男です。元来自分が持っていた性格はこんなものだったと振り返っています。ウィークディの昼間の自分は公務員管理職として、職員の気持ちを量り、意欲を高めるために助言を与え、まず己より部下のことや職員組織のことを考えています。これは真逆な自分になりますが、どちらも自分であると認識しています。夜の工房は何も配慮しなくていい開放感があって、そこに創作意欲が入り込むのではないかと思っています。今晩も私は一本気な男になり、創作活動に勤しみました。

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