充実していた11月
2016年 11月 30日 水曜日
11月の最終日になりました。今月を振り返ると、勤務を要しない日が10日間あり、創作活動に邁進していました。背の低いテーブル彫刻の天板の設置、テーブル上部に置く陶彫部品の仕上げと焼成、背の高いテーブル彫刻の天板の加工とテーブル下部に吊り下げる陶彫部品の成形・加飾、仕上げと焼成など、ともかく頑張って作っていた感覚が今も残っています。朝から夕方まで工房で集中して制作し、自宅に帰ると疲れて倒れてしまう日々でした。修了制作を抱えた大学院生との社会的促進も影響していました。新作の窯入れは今月だけで5回やりました。その分RECORDが微妙で、日程の遅れがあったり、下書きが緩慢になったりしていました。彩色の新しい試みもしましたが、今ひとつ成功していません。まだまだ実験の余地があると思っています。RECORDの内容はともかく、実験的試行錯誤があったことは評価してもいいかもしれません。鑑賞は充実の極みでした。展覧会には5回出かけました。現代彫刻では「鈴木久雄展」(武蔵美大美術館)と「新宮晋展」(横須賀美術館)、現代アートでは「杉本博司展」(東京写真美術館)、伝統美術では「平安の秘仏展」と「禅展」(東京国立博物館)の計5回でした。今月出かけた展覧会は、どれも自分にとって印象に残るものばかりでした。これも多忙な中でよく出かけたもんだなぁと振り返っています。制作と鑑賞は車の両輪とも言うべきもので、お互いを通して思索を深め合うものだと自分は考えています。読書はシュルレアリストの精神分析に関する書籍を読んでいます。大変面白い内容で、NOTE(ブログ)で芸術家別にまとめて文章にしています。来月は晦日を迎え、休庁期間があります。制作は今月以上の成果が期待できるのではないかと楽しみにしています。
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Tags: RECORD, 制作, 展覧会, 彫刻, 書籍, 芸術家, 陶彫
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