秋分の日は工房へ
2016年 9月 22日 木曜日
今日は秋分の日でしたが、天気が安定せず朝から大雨に見舞われていました。休日はいつものように工房で制作をしていました。新作の陶彫部品の成形をやっていて、相変わらずの工房での作業風景ですが、これが滞りなく出来るのも職場環境や生活の安定があるからだと自覚しています。私は制作に集中すると周囲の状況は全て見えなくなります。創作活動の魔力によるもので、とても心地よい時間です。創作活動は心の内面の働きにより苦しみを伴うことがよくあります。その苦しみは耐えられないものではなく、自分に打ち克つための試練のようなもので、心のどこかで歓迎しているのです。何もないところからカタチを作り出す喜びがあるため、苦しみもまた楽しいと思える節があります。私の作り出す集合彫刻は1年間かけて制作を進めていくので、長距離走をしているようなものです。焦らず休まず、労働を蓄積することで完成に近づいていきます。一気呵成に出来ないところが私に合っていると思っています。私はコツコツとした粘り強い姿勢を何事にも貫いています。地味で面白みのないこともいっぱいありますが、小器用に作ったものは自分でも気に入らず、やはり時間をかけて精魂込めたものが自分でも納得できるものと思っています。まだ新作は始まったばかりで、今日一日制作したところで、何か変化があったわけではありません。でもこの蓄積が大切で、来春くらいには成果が出ると信じています。何でもない一日、でも意味のある一日を過ごしました。次の週末に継続です。
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Tags: 制作, 創作, 工房, 彫刻, 陶彫
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