「いま生きているということ」

谷川俊太郎作詞、小室等作曲による「いま生きているということ」というフォークソングがあります。昨日NOTE(ブログ)を書いていて、ふと頭に浮かんだ唄です。…「♪生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウム それはヨハン・シュトラウス それはピカソ それはアルプス すべての美しいものに出会うということ そしてかくされた悪を注意深くこばむこと♪」…このフレーズは歌い出しではありませんが、自分はこのフレーズが大好きです。何気ない雰囲気に、ふと映像が入ってくるのです。生きている実感がさまざまなコトバで語られ、曲は大きく畝った後に長い間奏があります。原詩を詩集から探すと、唄との間にちょっとした違いがあります。唄ではコトバを増やしてボリュームをもたせています。繰り返しも効果的に入れています。最後に唄も詩も…「♪生きているということ いま生きているということ 人は愛するということ あなたの手のぬくみ いのちということ♪」…で締めくくられます。単純で朴訥なコトバの繰り返しがあり、でもそこに心の隙間に入り込んでくる大切なものがあると感じてしまいます。人間は生きていく上で喜怒哀楽を伴う経験を重ね、フロイトが唱える闘争欲望と愛する欲望を矛盾させながら、主体的に生きようとする動物だろうと私は考えています。私なりに、いま生きているということとは何だろうと、自作の詩を試みたくなるのです。今晩も自宅の食卓で「いま生きているということ」を聴きながらRECORDを制作しています。

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