橫浜の復興橋保全の取り組み
2015年 9月 2日 水曜日
先月末の神奈川新聞の記事に目が留まりました。「橫浜『復興橋』保全へ」という見出しで「凝った意匠の歴史遺産」と副題がつけられていました。記事によると、関東大震災で崩壊した橋のうち昭和初期には187橋を復興したそうで、時代を経て河川の埋め立てや道路建設などで、現在は41橋が当時の姿で残っているそうです。私は中区打越の切り通しを車で通るとき、打越橋のもつ鉄筋構造の美しさを見て、橋は建造物の中でもとりわけ美しい景観をしていることを改めて認識しています。新聞によると「橋の四隅にあり、頭部に灯具を設けた『橋柱』をアールデコ調にするなど凝った意匠が施され、それぞれの橋が昭和初期の趣をよく残しているのが分かる~以下略~」と書かれていて、灯具は金属が不足していた第二次大戦の頃に撤去されたものが多いそうで、今後は当時の意匠を忠実に再現していく方針が示されています。橫浜の財産保全の考え方は素晴らしいと思います。美観を保つための努力もあるようで、市民としてエールを送りたいと思います。私が橋を美しい造形だと認識したのは、広島県の錦帯橋を見てからです。非の打ちどころがない完璧な構造体、しかも木材によって作られた優美な姿に眼を見張りました。長崎県に行った時も市内を流れる河川にかかる石造橋の美しさに魅せられました。橋は人々が日常利用する建造物でありながら、アートとしての魅力があると私は見ています。地元横浜にも魅力ある橋が数多く残されていることを知って大変嬉しく思います。しかもアールデコ調の橋柱があったとは、何と言う素晴らしさだろうとワクワクしてしまいます。
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