夜間制作に向かう意志
2015年 2月 17日 火曜日
このところ2週間近く毎晩工房に通っていて、夜間制作が定着しつつあります。夜間制作と言っても1時間半から2時間程度で、昼間の仕事から帰って、夕食前に出かけているので、深夜に及ぶような制作ではありません。ちょっとした作業ばかりで彫り込み加飾が中心です。夜の工房は照明に照らされて、創作の魔性に支配された魅惑的で不思議な空間です。工房に到着すると大型ストーブとラジオをつけます。制作台をストーブのそばに設えて、FMのひとつの番組が終わるまでを制作時間の目安にしています。夕食前なので空腹ですが、実のところ空腹の方が制作が進むのです。週末の制作でも同じです。昼食後は暫し制作が緩慢になるのが不思議でなりません。胃が満足すると創作意欲が衰えるのでしょうか。空腹を抱えながら夜間制作に向かう意志が、造形イメージを確固たるものにする所以ではないかと思うこの頃です。以前のNOTE(ブログ)に「発掘~丘陵~」の陶彫部品を毎晩ひとつずつ作っていると書きましたが、現在12個目になりました。目標の40個まで残り28個です。創作の妖精なのか、それとも悪魔なのか、得体の知れないモノに誘われながら暗い畑道を懐中電灯を灯して毎晩歩くのは、近所から見れば奇妙な行動に映るかもしれません。何の変哲もない箱型の倉庫に毎晩吸い込まれていく自分、同世代の働く人たちはネオンや提灯に誘われて毎晩暖簾に吸い込まれていくのに、自分は常識に当てはまらない世界に遊んでいると思っています。
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Tags: イメージ, 制作, 創作, 工房
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