週末 制作と作業の意識

今日も朝から周囲が暗くなる夕方まで工房で作業をしました。梱包用に木箱を作る作業で、退屈ながら搬入にまでに間にあわせなければならない大切な仕事です。これは精神的な疲労を感じません。型どおりに釘を打ち、ガムテープで補強をする作業なので、ペースが出来れば順調に進みます。手間がかかるというだけで試行錯誤がありません。それが単純作業の特徴であり、創作活動として行う制作とは自ずから違います。作業が長い時間やっていられるのに、制作は一日に6時間もやれば疲労してしまうのです。それは手を動かしながら自己内省を繰り返す制作が、精神的ストレスを伴うものだからと言えます。創作的な面白みもここにあります。それは物質と思索が相互関係を築くことでもあり、肯定や否定が瞬時に繰り返される制作工程があるため、作業のように着実な結果が出せず、常に行きつ戻りつするのです。自分の場合は6時間の集中が一日の限界です。そんなことを考えながら今日は作業を行いました。そろそろ創作に関わりたいと思っています。

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