箱根の寄木細工

今日は職場関係の仕事で小田原に出張しました。会議の後で、箱根寄木細工の若い職人さんから話を伺う機会がありました。寄木細工は当地の土産物として売られ、その幾何学模様のついた箱物は私も知っています。仕事の手間の割には、やや退屈な感じがして、あまり購買欲を刺激するものではないと思っていましたが、そうした売り上げの低迷から脱するべく、さまざまな試みが成されていることを、講演会を通して知ることが出来ました。伝統を次世代に繋ぐための試行錯誤です。プロダクトデザイナーと寄木細工職人グループがタイアップして行う国内外の展覧会、とくに注目したのはフランスでの展示で、日本の肌理細やかな美意識が、海外での評価に繋がっているように思えました。アーティストとのコラボレーションにも注目しました。伝統工芸を現代の生活空間に中で生かす方法は、今後も活発に行われていくのではないかと思います。

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