ミュシャ「スラブ叙事詩」習作
2013年 5月 24日 金曜日
もう会期は過ぎてしまいましたが、今月16日に訪れた六本木ヒルズ森アーツセンターでの「ミュシャ展」。大変混雑していてチェコの画家アルフォンヌ・ミュシャの知名度の高さを窺い知ることが出来ました。展示されていたのは、まずミュシャの知名度を一気に押し上げた有名なポスターがありました。その他にも絵画、デッサン、装飾のデザイン等多義にわたる作品で構成され、充実した内容で楽しめました。ミュシャ最大の代表作「スラブ叙事詩」は当然その重要さ巨大さ故に来日していませんでしたが、幸いにも小さな習作を観ることが出来ました。自分は若い頃、滞欧中にチェコを訪れたことがあります。その時何故「スラブ叙事詩」を観なかったのか残念でなりません。優雅なポスターで一躍売れっ子画家になったミュシャが辿りついた自国の民族の存亡と誇り。芸術家としての存在意義をミュシャはここに見出し、壮大なスケールで紡ぐ歴史や宗教を描いていきました。「スラブ叙事詩」は習作を見てもその世界観が伝わってきます。またチェコに行く機会があれば是非観てきたい作品です。
関連する投稿
- 再開した展覧会を巡り歩いた一日 コロナ渦の中、東京都で緊急事態宣言が出され、先月までは多くの美術館が休館をしておりました。緊急事態宣言は6月も延長されていますが、美術館が漸く再開し、見たかった展覧会をチェックすることが出来ました。 […]
- 三連休 東京の美術館巡り 三連休の中日です。今日は朝から東京の美術館巡りを行いました。一昨日NOTE(ブログ)に美術鑑賞に対する思いを書きましたが、今日はその実践日でした。巡った展覧会は4つで、いずれも表現が異なる先人達の精 […]
- 週末 個展終了して美術館巡りへ 昨日、ギャラリーせいほうでの私の個展が終了しました。反省はいろいろありますが、ともあれホッとしたことは事実です。個展開催中は自分が会場にいなくても気がかりでなりませんでした。やはり終わってみると一抹 […]
- 六本木の「チューリヒ美術館展」 東京六本木の国立新美術館で「チューリヒ美術館展」が開催されています。展示内容に自分は興味関心を寄せていて、多少無理をしても行きたいと考えていました。最近の美術館は金曜日は遅くまで開館していて、仕事帰 […]
- 週末 母の用事&美術館散策 やっと待ちに待った週末になりました。今日は予定がいっぱい詰まっていました。明日の陶彫成形に備えて、早朝から工房に出かけ、タタラを4枚用意してきました。タタラは厚さ1cm、大きさは座布団大になるように […]
Tags: 展覧会, 散策, 画家, 芸術家
The entry 'ミュシャ「スラブ叙事詩」習作' was posted
on 5月 24th, 2013
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.