サイン代替の印について

新作の完成にはサインをして作品がオリジナルであることを証明します。版画ではエディション番号とサインでオリジナルであることを示しています。最近では空間を変容させるインスタレーションがあったり、市場に出せない状況の作品もあって、作品にサインができないものも多くあります。自分の陶彫作品は印を和紙に押して、それを作品の裏側に貼りつけてサインの代替としています。印は新作ごとに新しく彫ります。理由は作品が40個もある集合彫刻のため部品をバラバラにすると新作と旧作の区別がつかなくなる可能性があるからです。印には番号を付けています。番号通りに組み立てていけば集合彫刻が出来上がります。今回も「発掘~地殻~」と「発掘~連築~」の印を作らなくてはなりません。どんなものを作るかは機会を改めますが、そろそろデザインを考える時期に来ています。

関連する投稿

  • 「聚景」印のデザイン 私の立体作品は、陶彫による部品を組み合わせて構成する集合彫刻で、ギャラリー等で展示する際に別々に箱詰めした陶彫部品を取り出して、番号を確かめながら組み合わせていきます。工房では全体像を考えながら部品 […]
  • 2018年版 印章のデザイン 毎年、印用の石材に自分の氏名を彫っています。今年は2点作る予定です。どうして新しい印章を作り続けているのか、私がずっと取り組んでいる陶彫による集合彫刻にその理由があります。今年は7月の個展で発表する […]
  • 新作印のデザインと彫り 陶彫部品を組み合わせる集合彫刻には、私は新作ごとに新しい印を貼り付けています。これは多くの部品から成り立つ故の工夫ですが、陶彫部品ひとつひとつの隠れた場所に印を貼り、番号をつけておきます。その番号に […]
  • 印のデザインを考える 新作には新しい印を彫って、それを押しています。とくにパーツで成り立つ集合彫刻では分解した時に、それぞれの作品のパーツがわからなくなる可能性があります。そこで新作には必ず新しい印を作って押すという習慣 […]
  • 2つの新しい印を作る 石による印材に自分の名前を自ら彫り、新しい作品が完成した時に裏側に印を貼っていくのが、私が今まで続けてきた方法です。私の作品が集合彫刻で陶彫や木材で成り立っているため、その組み立てにそれぞれの部品に […]

Comments are closed.