「美術にぶるっ!日本近代美術の100年」展

東京竹橋にある国立近代美術館全館を使って大がかりな展覧会が開催されています。「美術にぶるっ!」というキャッチコピーが目にとまったので見てきました。いわゆる所蔵作品を選抜した展示で、学芸員の企画力と頑張りによるところが大きく、所謂店舗で言う「庫出し」にあたる展覧会だと思いました。中高美術科教科書に掲載されている作品が軒並みあり、以前見た作品も多くて秀作をあまねく堪能できた感があります。個人的には横山大観の「生々流転」や川端龍子の「草炎」や福田平八郎の「雨」に再び会えたのが嬉しかったし、海外作品ではアルプの大理石の抽象彫刻が軽やかに見えました。クレーやカンディンスキーの抽象作品も美しいものでした。収蔵作品の中にドイツ表現派のペヒシュタイン「われらの父」があるのが驚きでした。「実験場1950s」では工藤哲巳や荒川修作の立体オブジェがありました。河原温の浴室シリーズもそうですが、図版で知っていたものをオリジナルで見られたのが良かったと思いました。何しろ作品数が多いので、いささか疲れましたが、美術史を網羅する機会としては最高ではないかと思います。

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